page-decision-criteria
llm-wiki の ingest 操作において、新規ページを作るか / 既存ページを更新するか / 分割するかを一貫して判断するための明文化ルール。taroumegane が clip-taroumegane-llm-wiki で SKILL.md に組み込んだ。
問題設定
karpathy-gist は「1 ソースで 10〜15 ページに波及するのが普通」とは書いているが、どう波及させるかの基準は示していない。
taroumegane の観察:
LLM に暗黙の判断を任せると、セッションによって挙動がブレます。あるときは 1 ソースから 10 ページ作り、別のときは 3 ページしか作らないなど。
明文化された criteria が無いと:
- 同じソースを別セッションで ingest すると異なる粒度になる
- 「このページは既存に追記すべきだった/独立させるべきだった」の事後修正が増える
- 横断ページ(統合ページ)が生まれにくい
4 つの判断ルール
新規ページを作成するとき
- そのコンセプトがまだ wiki に独立ページとして存在しない
- 既存ページの 1 セクションに収まらないほどの情報量がある
- 複数のページから参照されそうな概念(例: 「定数畳み込み」が WHERE 句最適化と Range 最適化の両方から参照される)
既存ページを更新するとき
- 新しいソースが既存ページのトピックに直接関連する追加情報を含む
- 補強・修正・矛盾指摘の情報がある
- 新しい相互参照を追加できる
ページを分割するとき
- 既存ページの 1 セクションが肥大化して独立したトピックとして成立する場合
- 分割元のページには要約を残し、
[[新ページ]]で詳細へリンク
横断ページ(synthesis)を作るとき
- 複数のソースにまたがる知識を 1 つのページにまとめられる
- 例: 「インデックス戦略」ページが SELECT 最適化 / WHERE 句最適化 / Range 最適化の 3 ソースすべてから得たインデックス関連知識を統合
- これが llm-wiki の真価。単なる要約ではなく知識の再構成
rohitg00-v2-gist との位置関係
v2 gist は memory-lifecycle の crystallization / consolidation tier で「完了ワークの構造化ダイジェスト化」を扱うが、ingest 中のリアルタイム判断ルールという粒度は本パターン固有。両者は補完関係:
- v2 = メモリの寿命・consolidation のメカニクス
- 本パターン = ingest 時のオペレーショナルな決定手順
本 Vault のスキーマへの組み込み候補
現状の CLAUDE.md の Ingest ワークフロー(ステップ 4)は次のように簡潔:
- 既存の
wiki/entities/wiki/concepts/を更新:
- 新情報・補強・反証を差分追記
- 矛盾があれば
> [!warning]等で明記し両論併記- 新登場のエンティティ/概念は新規ページ作成
ここに本パターンの 4 ルールを明文化することで、セッション間の挙動ブレを減らせる。具体策:
- ステップ 4 を「新規 / 更新 / 分割 / 横断」の 4 サブステップに分解
- 各サブステップの発火条件を箇条書きで明記
- ただし
CLAUDE.mdが肥大化するのでバランス注意(本ページへの wikilink で済ませる選択肢もある)
次回 CLAUDE.md のスキーマ改訂時にユーザーと要否を相談する。
関連ページ
- llm-wiki — 基底パターン
- clip-taroumegane-llm-wiki — 提唱元
- taroumegane — 提唱者
- karpathy-gist — 原典(明文化ルールなし)
- two-layer-index — 同記事で提唱される別の補完ルール
- memory-lifecycle — 近接する v2 側のメカニクス